DeepLお客様事例:社内の急速なグローバル化とダイバーシティ実現を支える言語AI「DeepL」

株式会社 日立産機システム DX推進本部 IT戦略統括部 ITマネジメント部 部長代理 田中宏和様

株式会社 日立産機システム サステナブル経営戦略本部 グローバルブランド&コミュニケーション部 グローバル宣伝グループ 白井満夫様

日立産機システムについて

日立グループは、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する、社会イノベーション事業を推進しています。幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」の中で、日立産機システムは空気圧縮機、配電用変圧器、モーターなどの産業向けプロダクトやサービスを提供しています。「Leading a Sustainable Future」というフレーズのもと、CO2の排出量が少なく高効率なグリーンプロダクトや、デジタルでつながるコネクテッドプロダクトの提供を通じて、お客さまや社会の課題解決に貢献することをめざしています。


課題:

  • 役員をはじめとする経営層の多国籍化によりコミュニケーションが英語となり、グローバル化。重要な会議では、日本語と英語の資料を事前に準備することが必要不可欠に
  • 既存の翻訳ツールでは、専門用語やニュアンスを正確に伝えることが困難であった

解決策:

  • DeepL Translateを利用し、時間がかかっていた英語の資料(PowerPoint)をファイルそのままで翻訳できるように
  • DeepLを法人契約で部署横断的に導入し、部門ごとに申請にかかる手間や手続きを削減

成果:

  • パワーポイントの叩き台を1つ作るだけでも2、3日程度かかっていたものがDeepLを使うことにより、1日でできるように
  • 社内のグローバル化が進み、言語の壁の解消だけではなく、DEI(ダイバーシティ、エクイティの&インクルージョン)推進にも繋がっている

ご所属されている部署、ミッション、日頃の業務などをお話いただけますでしょうか。

田中:田中宏和と申します。DX推進本部IT戦略統括部 ITマネジメント部IT企画グループに所属しており、役職は部長代理です。IT企画グループは、予算や間接費を扱っていたり、部内の調整役として対応をしています。 私の主な担当業務は、主に日立製作所から届く様々な通知、通達、調査依頼を国内外の日立産機グループ各社に対して展開し、回収してまとめるというものです。

白井:白井満夫と申します。私は、サステナブル経営戦略本部のグローバルブランド&コミュニケーション部グローバル宣伝グループに所属しております。主に宣伝関係の業務を行っていますが、展示会やカタログの管理、広告のチェックといったものを担当しています。

数年前からグローバルなコミュニケーションが増えたと伺いました。どのような変化があったかお聞かせいただけますでしょうか。

白井:弊社は2021年ごろからグローバル事業を強化しており、、部長はアメリカ、課長は中国出身の方になり、上司とのコミュニケーションが完全に英語になりました。 私は全く英語を喋れないということもあり、 最初はスマホアプリを翻訳機にするなどして、色々試してみました。結果、少し会話ができるようになったのですが、なかなか正確な翻訳がされず困っていたところ、上司からDeepLを紹介してもらいました。使ってみると、他と比べても1番使いやすいと感じて、周りでも使う人がどんどん増えていきました。

田中:海外のグループ会社から出向してくる方が以前は1名だったのですが、ここ1、2年で、2、3、4名と増えています。採用についても、日本だけではなくて、グローバル採用ということで、中国の方であったり、タイの方であったりと、色々な国出身の方が働いています。。 総務や財務の通知、通達など、社内に情報を流す際も、日本語だけでは不十分ということで、英語対応を各部署で始めたのですが、個別にDeepLを契約する状態になっていたので、 それをとりまとめようという話が2023年度末にありました。そして、それまで個人契約や部署契約で利用していたDeepLとの契約を会社としてまとめようということになりました。

IT部門で取りまとめようという話になったきっかけがあればお聞かせいただけますでしょうか。

田中:DX推進本部という部門名の通り、色々なDXの取り組みを進めているのですが、その中の1つとして、やはり言語やコミュニケーションは優先度高く対応しています。

元々日立グループの中で、無料で使える翻訳ソフトは存在したのですが、 専門用語の翻訳や、ニュアンスを伝えようとした時、パワーポイントスライドの短い単語などを翻訳する時に、操作する人のスキル次第でうまくいかないこともあり苦労をしていました。 そこで、社内の新しいルールとして、一般的に翻訳が必要な場合は、まずその無料ソフトを使い、それでも足りず専門的なツールが必要な場合に何を使うかを決めることになりました。2、3候補があった中で、最終的にDeepLを導入する流れになりました。

また、日立グループの方針として、クラウドシステムを使うときは一定の要件に見合うものを使う必要があり、毎回部署ごとに申請手続きを行っていました。今回、DeepLを弊社全体で導入したことで、そのような社内手続きの作業を省き、スムースに利用できるようになりました。

いくつかの候補を検討した中で、DeepLが浮上したということでしたが、ご評価いただいたポイントはどういったところにあったのでしょうか。

田中:やはり専門的な用語をうまく翻訳できるというところです。当初は、数十名ぐらいだったのですが、 この数ヶ月でユーザーが倍増しました。やはり、社内でそういった専門的な翻訳が必要とされていたことを実感しています。

翻訳をするのは、文書ファイルやメール、チャットなどどういった場面が多いでしょうか。

白井:主にメールが多いですが、 例えば英語だけのパワーポイントスライドなどがあれば、それをファイルごとDeepLに入れて英訳したりもしています。それだけで大枠は読み取れます。

田中:今までは本当に特定の方だけが使っていたのが、やはり上司と英語のコミュニケーションが必要ということで、日常ツールとして使う頻度が格段に上がってきています。

DeepLを使うことで、翻訳にかかっていた時間がこのぐらいの削減できたというような効果は出ていますでしょうか。

田中:社内の重要な会議では、昔は日本語のパワーポイントだけだったのですが、最近は、全て英語のパワーポイントも同じように提出しなければなりません。 私もIT関係でグループ会社との会議をする際に、パワーポイントを作成することがあります。10枚程度のスライドを作って、1フレーズごとに日本語と英語の翻訳を繰り返し、「これなら日英、英日どちらの方向で翻訳しても意味が通じるな」というところまで作り込んでいると、パワーポイントの素案を作るだけでも2、3日程度かかっていました。 今は、会議準備に向けたメールのやり取りを見ていると、日本語でスライドを作った翌日ぐらいにはパッと英語の資料も送られてきているので、明らかに時間の短縮になっています。

今後、御社として取り組んでいきたいことや展望などをお聞かせください。

田中:今後はやはり日常の会話のような音声のコミュニケーションの中でもDeepLを使えるようになれば、さらにコミュニケーションが活性化できてよいと思います。

白井:聴覚に障害のある私は普段、音声を文字起こしするアプリを使ってコミュニケーションをとっているのですが、相手が大きな声ではっきりしゃべらないと、正確に文字起こしされないことがあります。あとは滑舌の悪い方の話が聞き取れないこともあります。特に困っているのが、パーティ会場や居酒屋での飲み会などです。周りの音も入ってきてしまって、文字起こしがおかしくなって、途中で話についていけなくなることもよくあります。正確性はまだまだで、さきほど話したような、専門用語の翻訳も正しく行われません。DeepLでそういった会話の課題も解決できるのが私の理想です。

言語の壁を取り払えたことによって、どういった世界が見えてきたと思いますか。

白井:私は元々外国の方と話をする機会はなかったのですが、ここに来て会社のグローバル化が進み、いい刺激になったと思っています。私は、聴覚障害者ということもあるので、人一倍壁があるのですが、それでも会話ができるというのは大きなポイントです。 DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進という観点でも、言葉の壁も含め、あらゆるハンデキャップや違いがあっても、みんなが同じ土俵で働ける環境を会社として推進していけると良いなと思っています。

DeepLのファイル翻訳機能と 製造業向けのDeepLの使い方をご確認ください。
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